電気室での廃熱利用の施工
以前からお付き合いのある加工食品製造工場から、お問い合わせを頂きました。
冬期に配信した弊社の省エネ通信をご覧頂いたところ、排熱利用の提案をご希望されました。
お困りごとの内容
エネルギー指定管理工場であるため、年度毎の省エネの取り組みが必要となっていました。
電気室に設置してあるサーミスタにより排風機のON/OFFを切り替えるのですが、35℃に設定したところ、排風機の運転時間が長いことから、暖房補助に利用できる熱エネルギーがあるのではと思っていたようです。
そこで、弊社から電気室の廃熱を同フロアーの休憩室への補助暖房とする提案をさせて頂きました。
休憩室の熱負荷計算を行い、熱負荷:250W/㎥で⊿t=20℃、送風量4,848CMHと設計しました。
また、給排気バランスを考慮し、同風量のEAを設けました。
効果
電気室の排熱を休憩室の補助暖房に利用することで、暖房運転から送風運転に切り替えることができました。その結果、室外機コンプレッサーの運転にかかるエネルギーの削減、またCO2削減に繋がりました。
室温は23℃で、暖房運転時と変わりませんでした。
今後の展開
別棟で同様の状況となっているので、並行展開していく予定です。