工場換気

 

プッシュプル換気の活用

<某金属加工業様の改善事例>
元々、工場内の暑さ対策、ヒューム対策、オイルミスト対策でお困りの企業様でした。

対象建物の容積等は以下で、機械加工、プレス加工、溶接加工、ワイヤー加工など、
様々な加工技術を有している企業様です。

幅:21.0m    奥行:51.0m
棟(水上):6.0m 軒(水下):6.0m   →平均高さh:6.0m
面積A:1,071㎡ 容積V:6,426㎥

「暑さを何とか改善してほしい」とのことで現場調査し、必要換気量を算出いたしました。

換気量については、一般的に使用される換気回数・係数表から算出します。
オイルミストの多い工場であることから、目標換気回数を10回/hとします。

換気量Q=V*N/60 より
1071㎥/min
(N:換気回数、V:建物容積)
※換気回数の目安は、「紡績工場、印刷工場で10回/h」、「塗装場、溶接工場で10回~15回/h」、
「化学工場、食品工場で20回/h」、「鋳造工場で50回/h」となりますが、大半の工場では、
換気回数が少ない状態になっています。

算出された必要換気量を基に排気ファン・搬送ファンの能力、設置イメージを作成しました。

選定機種:排気ファン(防鳥網付ウェザーカバー 風圧シャッター付)
(137㎥/min × 50㎩ 50Hz)

したがって、
1071÷137=7.8…  →8台
総換気量:1096㎥
換気回数:10.2回/h

下図がプッシュプル換気による空気の流れのイメージとなります。

 

プッシュ側で送風し、プル側で排気することで工場内の熱だまりを改善して、暑さ対策!
さらに、オイルミストが充満している環境でしたが、改善されました!

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