油圧ポンプ電動機にINV制御盤を導入した事例

 

お問い合わせのきっかけ

新潟県長岡市の鉄鋼メーカーのお客様からご依頼頂きました。
消費エネルギーの大半は電気炉を含む大型の生産設備に集中しているため、小規模の省エネ対策は概ね実施している状況でした。
省エネ対策に行き詰っていたところ、弊社主催の省エネセミナーにご参加いただき、省エネ提案のご依頼を頂きました。

対象設備全体の写真

 

 

 

 

 

お困りごとの内容

圧力保持(待機)状態の長い油圧ポンプ電動機(7.5kW/台)のエネルギーロスを抑制したいとのこと。
そこで、油圧系統の圧力保持状態をセンサーが瞬時に判断し、モーターの回転数を制御するINV制御盤を提案しました。
バックアップ回路が付属されているため、INV故障時の生産ラインへの影響を最小限に抑えることができます。
会社の環境方針からCO2削減に積極的であることに加え、効果検証を行ってからの導入が可能だったため、スムーズにご検討頂けました。

圧力センサーの写真

 

 

 

 

 

効果

デモ機を設置し、INV制御と商用運転で2週間の効果検証を実施しました。
INV制御の場合、モーター消費電力が商用運転に比べて20%程の削減効果があり、力率も大幅に上がりました。
また、25%のCO2削減効果も見込まれました。
INV制御盤はパッケージ化されているため、工数をおさえてイニシャルコスト減にも繋がりました。

INV制御盤設置後の写真

 

 

 

 

 

効果検証データ

 

 

 

 

 

今後の展開

削減効果は予想より下回りましたが、環境改善という観点からも会社の方針に合っていたため、別ラインにも導入を予定しています。

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